ドージコイン関連企業House of Doge、イタリアサッカークラブの経営権を取得

ドージコイン財団の商業部門であるHouse of Dogeは、イタリアのセリエCに所属するサッカークラブ「U.S. Triestina Calcio 1918」の過半数株式を取得したことを発表しました。この買収は、逆統合により上場を目指す合併パートナー企業Brag House Holdingsと共同で行われました。同時に、トロント・ブルージェイズのロジャー・ライ副会長をアドバイザリーボードに迎え、スポーツ事業の運営を強化します。House of Dogeは、ドージコインのグローバルコミュニティと伝統あるサッカークラブを結びつけ、暗号資産が現実世界で価値を生み出すことを実証する方針です。発表当日には関連銘柄であるBrag Houseの株価が10%近く上昇するなど、市場で注目を集めています。

概要

ドージコイン財団の商業部門であるHouse of Dogeは、イタリア・セリエCに所属するサッカークラブ「U.S. Triestina Calcio 1918」の過半数株式を取得しました。この買収は、上場予定の合併パートナー企業Brag House Holdingsと共同で実施され、スポーツ分野への本格参入を意味します。

背景

House of Dogeは今年初めに設立され、ドージコインの認知度向上と普及を目的として活動しています。これまでに、ニューヨーク・ヤンキースのオーナーであるスタインブレナー家や、NHL選手などスポーツ界とのつながりを築いてきました。

企業動向

House of Dogeのマルコ・マルジオッタCEOは、「この投資はサッカー以上の意義があり、ドージコインのグローバルコミュニティとヨーロッパの由緒あるクラブを結びつけ、暗号資産が現実世界の価値、文化、情熱を推進できることを証明するものだ」と述べています。また、トロント・ブルージェイズのロジャー・ライ副会長をアドバイザリーボードに加え、スポーツ事業のベストプラクティスや商業提携に関する助言を得る体制を整えました。

市場分析

この発表を受けて、合併パートナー企業であるBrag Houseの株価は同日中に約10%上昇し、1.13ドルで取引されました。一方、ドージコイン自体は約1.6%上昇して0.20ドル付近で推移していますが、過去1か月で25%下落し、2021年の史上最高値0.73ドルからは72%以上下落した水準です。

業界への影響

House of Dogeは先週、スポーツを起点に主流文化の複数の要素をトークン化する意向を明らかにしており、今回の買収はその第一歩となります。同社はこれまでにも、インディカー選手のデブリン・デフランチェスコの車両にドージコインのロゴを掲載するなど、スポーツ界での存在感を高めてきました。

投資家の視点

House of Dogeは、ロビンフッドや21Sharesと協力してドージコインの利回り商品や代替投資手段の開発も進めており、暗号資産と伝統的スポーツの融合による新たなビジネスモデル創出への期待が高まっています。

まとめ

House of Dogeによるイタリアサッカークラブの経営権取得は、暗号資産企業のスポーツ界進出の具体例として注目されます。ドージコインコミュニティと実体経済の接点を拡大する同社の戦略は、関連銘柄の株価にも影響を与えており、今後の展開が市場で注視されています。

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