CoinDesk選出「最も影響力のある人物」:CoinbaseのL2「Base」を牽引するジェシー・ポラック

米国暗号資産取引所Coinbaseがインキュベートするレイヤー2ネットワーク「Base」の生みの親であるジェシー・ポラックが、CoinDeskの「2025年最も影響力のある人物」に選出された。Baseは2025年に著しい成長を遂げ、1月には総預かり資産(TVL)が150億ドルを突破し、Arbitrumに次ぐ規模のL2ネットワークとなった。その人気の背景には、1回の取引コストが1セント未満という安さ、分散型金融(DeFi)アプリケーションの拡充、ソーシャルアプリケーションやミームコインの隆盛がある。ポラックは2025年11月に自身の名前を冠したミームコイン「$JESSE」をローンチしたが、ボットによる供給の独占や他プロジェクトからの流動性流出を招いたとして批判も浴びた。今後の展開として、ポラックはBaseにネイティブトークンを導入する可能性を示唆しており、大きな期待を集めている。

概要

CoinDeskが選出する「2025年最も影響力のある人物」に、米国暗号資産取引所Coinbaseのレイヤー2ネットワーク「Base」の創設者、ジェシー・ポラックが選ばれた。Baseは2025年に爆発的な成長を遂げ、TVL(総預かり資産)で150億ドルを超え、Arbitrumに次ぐ規模のレイヤー2ネットワークとなった。その成長は、極めて低い取引コストと、DeFi、ソーシャル、ミームコインなど多様なアプリケーションエコシステムの拡大によるものである。

背景

ジェシー・ポラックは2017年にCoinbaseに入社し、2023年にBaseをローンチした。Baseは、オンチェーン活動をより安価かつ容易にし、新たな分散型アプリケーションの波を支えることを目的として設計された。主要な暗号資産取引所が独自のレイヤー2ネットワークを立ち上げたのはこれが初めてであった。

マーケット動向

2025年、Baseは著しい成長を記録した。1月にはTVLが150億ドルを突破し、100億ドル規模のレイヤー2ネットワークとしてはArbitrumに次ぐ規模となった。取引コストは1セント未満と極めて低く設定されている。エコシステム内では、分散型取引所「Aerodrome Finance」が2025年1月にTVL10億ドルを超えるなど主要な推進役として台頭し、分散型ソーシャルネットワーク「Zora」も4月にトークンをローンチするなど、オンチェーン・クリエイター経済のトレンドを牽引した。

影響と展望

Baseの人気上昇は、低コストな取引だけでなく、そのエコシステムで利用可能なDeFiアプリケーションの増加、ソーシャルアプリケーション、そして過去1年間で成長を牽引したミームコインによるものである。一方、ポラックは2025年11月に自身のミームコイン「$JESSE」をローンチしたが、多くのユーザーがボットが供給の大半を取得したと主張し、他のBaseプロジェクトから流動性が流出したとして強い批判を受けた。今後の展開として、ポラックはBaseにネイティブトークンが登場する可能性を示唆しており、既に活発な活動を展開しているユーザーたちの間で大きな期待を生んでいる。

まとめ

ジェシー・ポラックは、Coinbaseのレイヤー2ネットワークBaseを創設・成長させた中心人物として、2025年の暗号資産業界における最も影響力のある人物の一人と認められた。Baseは低コストと多様なアプリケーションエコシステムにより急成長を遂げ、オンチェーン文化と実験の拠点としての地位を確立しつつある。今後のネイティブトークン導入の可能性が、さらなる発展への期待を集めている。

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