概要
暗号通貨XRPのソーシャルメディア上のセンチメントが強気に傾き、同時に現物XRP ETFへの資金流入が19日連続で記録された。市場分析プラットフォームSantimentは、XRPが約2ドルで推移する中、小売トレーダーの楽観的なコメントが増加していると報告した。一方、SoSoValueのデータによれば、XRP ETFは12月13日に2,010万ドル以上の資金流入を記録し、累計純流入額は約9億7,450万ドルに達した。
背景
XRPは、Ripple社が開発・関連する決算・送金に特化したデジタル資産である。長らく米国証券取引委員会(SEC)との訴訟に直面してきたが、近年は規制面での明確化が進み、機関投資家向けの金融商品も登場している。
マーケット動向
Santimentの分析によると、XRPに関するソーシャルメディア上の強気コメント数は、今週、今年で7番目に高い水準を記録した。価格は過去7日間で1.99ドルから2.17ドルの間で推移し、12月14日(土)時点では2.03ドルで取引されている(CoinGeckoデータ)。
一方、XRP ETFの資金動向では、12月13日に2,010万ドル以上の流入があり、これで19日連続の純流入となった。累計純流入額は約9億7,450万ドル、運用資産総額は約11億8,000億ドルに達している。これまでの最高流入額は11月14日に記録された2億4,300万ドル以上であり、最低は11月18日の800万ドルだった。
影響と展望
ソーシャルメディア上の強気センチメントとETFへの継続的な資金流入は、XRPに対する小売・機関投資家双方の関心の持続を示している。暗号通貨マイナーBitmern MiningのCEO、Giannis Andreou氏は、「ウォール街は買いを止めていない」と指摘し、これは「通常、市場の物語が変わる前に見られるような蓄積の一種」であるとの見解をXで示した。
さらに、Ripple社は12月13日、米国通貨監理庁(OCC)から全国信託銀行認可を、ステーブルコイン発行者のCircleなどとともに取得した。これは、同社の規制環境における前進と見なされている。Ripple社はまた、11月に400億ドルの評価額で5億ドルの資金調達を実施し、シタデル証券やフォートレス投資グループの関連会社などから出資を集めている。
まとめ
XRPは、ソーシャルメディア上で強気センチメントが高まり、ETFへの資金流入が19日間連続するなど、市場からの注目を集めている。開発元のRipple社が全国信託銀行認可を取得するなど、規制面での進展も見られ、プロジェクト全体の勢いが年末に向けて増している状況が伝えられた。